むし歯とフッ素予防
今月はむし歯予防に有効なフッ素(フッ化物)についてお話したいと思います。
フッ素は天然のミネラル元素で野菜や果物・魚介類・お茶など多くの食品に含まれており
- 資質の強化=酸に強い丈夫な歯にします。
- 再石灰化促進=酸で溶け始めた歯のカルシウムを戻したり補ったりします。
- 酸産生の低下=抗菌作用がありむし歯の働きを抑えます。
では、どのような予防法があるのでしょうか?
現在国内で使用できるものとして
歯科医院でフッ素を直接塗布する方法があります。当院では歯のクリーニング後にフッ素塗布を行っています。
フッ素洗口液でのうがい。これは長期間の継続利用で高い効果が認められます。
フッ素配合歯磨剤の使用。日本でのフッ素配合の上限は1000ppmでしたが、平成29年3月に国際基準と同じ1500ppmを上限として認可されました。現在1450ppm配合歯磨剤は、当院はもちろんですが、薬局やスーパー等でも販売されています。
以上のような方法で予防を行えます。
ただ海外では、水道水・塩へのフッ化物添加という方法もありますが日本では行われておりません。
これらの方法を二種類以上の組み合わせで使用すると相乗効果をもたらすと言われています。しかし、年齢やリスクなどお一人お一人に応じたフッ素の使用法がありますので、詳しくは歯科衛生士にお声掛けください。おすすめの歯磨剤や使用法なども説明いたしますね。