オーラルフレイルという言葉を耳にしたことがあるでしょうか？

オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話す時の滑舌が悪くなる等、お口の機能が衰えてくることを指し、老化の早期の重要なサインとされています。食べこぼしや、軽くむせる、硬いものが噛みにくい、滑舌の悪化、お口の中が渇く等の症状が現れます。噛む力が衰えて硬いものが食べにくくなると、柔らかいものばかリ食べるようになり、噛むための筋力がさらに低下し、さらに噛む力が衰えるという悪循環に陥りやすくなります。結果的に、口腔機能の衰えは食欲の低下、さらには全身の機能低下に繋がっていきます。

噛む力と飲み込む力を維持するためには、日頃からお口の周辺の筋肉を鍛える体操をしましょう。

では、その体操のご紹介です！

まずはお口の開閉の体操です。

1. 　アの発音の口の形で、ゆっくり大きなお口を開けます

2. 　次はしっかり口を閉じて、お口の両端にチカラを入れながら舌を上あごに押し付けるようにして奥歯をかみしめます
   これを５回繰り返しましょう。

次は舌の体操です。

1. 口を開けて、出来るだけ舌を突き出します

2. 舌で鼻の先を触るイメージで上に持ち上げます

3. 舌でお口の左右の口角を触るようにゆっくり動かします
   これを５回繰り返しましょう。

次はお口の周りの筋肉　口輪筋の体操です。

1. 両頬をいっぱいに膨らませてお口から息が漏れないようにこらえます

2. 息を吸うようにお口をすぼめます

これを５回繰り返しましょう。

次は唾液の分泌を良くするマッサージです。唾液は食べ物を飲みこんだり、お口の粘膜を保護するために必要です。唾液が少ないとむし歯や歯周病の進行や、口臭も発生します。唾液が少なくなったと感じたら、唾液を分泌する唾液腺を刺激して、唾液の分泌を促しましょう。

耳下腺という、耳の前、上の奥歯の辺りを親指以外の４本の指で押しながら小さい円を描くようにぐるぐると押し回します。これを１０回ぐらい行います。

顎下腺という、顎の骨の内側の柔らかいところを親指でゆっくり押します。これを５～１０回行います。

舌下腺は、両方の親指を顎先の下あたりの、舌の付け根辺りに揃えて押します。これを５～１０回行います。

どうでしょうか？これらの体操やマッサージを継続すれば、オーラルフレイルの予防や滑舌の改善、表情が豊かになるなどの効果も期待できます。

お家時間を使い簡単にできるので、ぜひ行ってみてください。