歯ぎしり・食いしばりについて
今回は歯ぎしり 食いしばりについてです。
歯ぎしり・食いしばりは、お口の中に悪影響を及ぼす怖い癖です。寝ている時や、集中しているときなど自分自身が気づかないうちにしていることが多いのです。
では、どんな悪影響があるのでしょうか?
顎の痛みや頬に疲れを感じる、歯のすり減り、歯が欠ける、ひびが入る、むし歯がない場合でも痛みや歯がしみるということが起こります。そのことが原因で知覚過敏という症状がおこってきます。また、強い力が入ることによって歯を支える骨に影響を及ぼし、歯周病の原因になってしまい、悪化させてしまうので歯の寿命を縮めることになります。
食事のとき歯にかかるちからは約50㎏といわれています。無意識のうちにする歯ぎしりや食いしばりは体重の2倍ともいわれており、治すことは難しいと言われています。
対策方法としては、寝るときや集中しているときにはマウスピースを装着して緩和することです。もう一つは、日中に食いしばりをしているなと自分で気がついたときに、食いしばっている上下の歯を離すなど、常に歯と歯が離れていることが普通であると意識して心掛けることが重要です。
また、マウスピースは顎関節症の方、歯周病の方、セラミックの被せもの治療をしている方、インプラント治療をしている方にも有効です。
このマウスピースは、大きく二つに分類されます。
一つは市販のマウスピースです。最近ではドラッグストアーなどで手軽に購入でき、価格も安く売られていますが、マウスピースは自分の歯型にしっかりあっていないと歯並びやかみ合わせが悪くなってしまうことがあります。
もう一つは、歯科医院でお作りするマウスピースです。これは自分の歯型に合わせて作る自分専用のマウスピースです。自分専用のマウスピースをつけることによって、フィット感が違い、歯への負担を減らすことができます。
マウスピースは当院でもおつくりしていますので、気になる方はぜひ歯科医師・歯科衛生士にご相談くださいね。